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【YOI男主】裏・小話集【R18】

第1章 裏・小話集


『スイッチ』(ヒゲ×純)


間接照明のみ灯された寝室に、くぐもった声と粘着音が、湿った2種類の吐息に混ざって繰り返される。
藤枝に頭を固定されながら、彼の股間を口と舌で愛撫し続けていた純は、やがて恋人の呻き声の後で、独特の苦味を覚えた刹那、勢いが衰えていない彼の男根を口中から抜き取られ、そのまま白濁の飛沫を浴びた。
己の精で汚れた純の顔を凝視していた藤枝は、普段なら情事の時も理不尽な所業には抗議の声を上げる恋人が、恍惚とした表情で自分を見つめ返しているのを認めると、「スイッチが入ってるな」と仄暗い興奮を覚えていた。
純の顎を藤枝の手が軽く上を向くように動かすと、純は藤枝を見上げた姿勢で口を開け、そこに溜まったままの白い粘液を暫し見せつけた後で、音を立てて嚥下する。
「ンなの、飲んで美味いのか?」
「僕が飲んだら、何かマズイ事でもしとるん?」
「バカ、そんな訳ねぇだろ」
「ほんならええ。だって、ナオちゃんのやもん…」
恋人の愛称を呼びながら、すっかり蕩け切った表情の純は、早くも再び頭をもたげ始めている藤枝の雄に、精に塗れた唇を寄せた。
「今夜はいつになく素直だな」
「ここんトコ忙しくて、どんだけほっとかれてたと思うてるん?僕かて、欲求不満にも…あっ!?」
「どうして欲しいんだ?」
準備をしていたとはいえ、いきなり藤枝の指を秘所に埋め込まれ、純は苦悶に喘ぐ。
しかし、その声が苦痛を感じているだけでない事に気付くと、藤枝は恋人の背後に回り込むと、反対の手で純の尻を叩いた。
「もう一度訊くぞ。純ちゃんは、何処にナニが欲しいんだ?」
手加減はしていたが、叩かれて微かに赤くなった純の尻に、藤枝は先程以上に勃起したソレを擦り付ける。
「…いけずせんと、僕のナカにナオちゃんのお××××頂戴。僕の身体のナカも外も、ナオちゃんの雄の匂いしかせんようになる位、ナオちゃんの硬くて熱いので僕の事穿り倒して…!」
あられもない恋人の懇願を聞き終える前に、藤枝は純の内に深く侵入した。

翌朝。
「久々に凄かったな」
「…憶えてへん!昨夜の僕は僕であって、僕やなかったんや!」
シーツに包まったまま出てこない恋人に、藤枝は面白そうに笑った。
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