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たいようが昇る頃

第1章 第1章 はじまり


「裕くん...!!」」
私の手を掴んだ彼は、お寿司のストラップの付いたリュックを背負っている彼は、北野裕太だった。私は握られていた手を払う。
「なんで、手握ったの?」
「だって、楓ちゃん信号渡りたかったんでしょ?」
「そうだけど...。」
「てか、楓ちゃん家出る時間遅くない?遅刻とかヤンキーじゃーん。」
「いや、寝坊だから!遅刻しそうだから走ってたんでしょ!?それにいつも遅刻してる裕くんに言われたくない!」
「そーだね笑」
ああ、この人といると調子狂う。まだ疲れているけど頑張って、学校まで走っていこう。私が走り出すと裕くんも走り始める。
学校に着いて、階段を急いで上がる。
「ねえ、楓ちゃん。楓ちゃんはいつから...」
「おい!お前ら遅いぞ!あと1分で遅刻だったぞ!」
「すみません。」
「大体なぁ、先週の朝会で注意したよな?」
先生の説教が廊下で始まった。約10分ほどのお説教を受け、やっと教室に入れた。
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