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たいようが昇る頃

第1章 第1章 はじまり


その日、私は夢を見た。
「楓ちゃん、好きだよ。大好き_____。」

!!

なんだか、幸せな夢を見た気がする。思い出したいけど、思い出せない。
「て、もうこんな時間!」
素早く着替えヨーグルトを食べ、家を出る。
(走って行かないと間に合わないな...。)
走って学校へ向かう。でも、リュックが邪魔で思うように走れない。後ろを向くと誰もいない。
(やっぱ、遅刻だー...。)
すると、誰かがこちらへ向かって走ってくるのが見えた。私が信号を渡ろうとすると、信号はチカチカと点滅し始めた。あと少し走れば渡れる。でもさすがにずっと走っていると疲れて、これ以上のスピードが出ない。
(もう、だめだ。)
その時、後ろから誰かが私の左手を掴んだ。私はつられて走る。私達は走って信号を渡る。渡り終わったことにちょうど信号が赤になり、止まっていた車が一斉に走り始めた。
「えっと...。」
私の手を掴んだ彼の後ろ姿。リュックについているストラップは、お寿司のストラップだった。見覚えのある、お寿司のストラップ。
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