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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第6章 転校と再会


翌日

今日から三門市内の高校へ通う。朝は京介と一緒に登校し、職員室まで送って貰った。

「京介、ありがとう。お昼は約束通り屋上ね」
「はい。また後で」

京介と分かれて僕は職員室に入る。担任の先生に改めての自己紹介とボーダーであることを話し、教科書等の説明を受けてから教室へ向かう。


米屋視点

今日はこのクラスに転校生が来るらしい。転校生という存在事態がここでは珍しいため、もしかしたらボーダー関係者じゃないかと周りが騒いでいる。

予令がなり、担任が入ってくる。

「おい、全員座れ。みんなも聞いていると思うが、このクラスに転校生が来た。仲良くするように」

担任に入ってくるよう言われて入って来たのは、以前ボーダー本部へ案内した女子だった。

「初めまして、藤咲明希と言います。隣町の学校から引っ越して来ました。よろしくお願いします」

ペコリとお辞儀したそいつは、そう名乗った。この前言ってた《シュウ》と同一人物じゃ?そう思った時、頭の中に声が響いた。

〔僕が《シュウ》だってバラさないでね?これは城戸さんからの命令でもあるから〕
(こ、こいつ!直接脳内に!)
〔ふざけないで〕
(すいませんでした。取り敢えずわかったから、コレどうにかしてくんね?酔ってきた)
〔あ、ごめん〕

頭の中に響いた声がスッと消え、酔いが治まる。何だよ今の。SEの類いか?

藤咲の席は俺の後ろ。今はいないが出水の隣になった。ボーダー固まりすぎぃ。

休み時間、早速話しかけてみた。

「藤咲!俺、米屋陽介!陽介でいいぜ!よろしく!」
「よろしくね。陽介君」
「おう!なぁ、ボーダー入ってんだろ?今どこ?」
「B級に昨日上がったとこ」
「マジか!じゃあ今日の放課後バトろうぜ!」
「いいよ」
「やりぃ!」

こいつ、落ち着いてるけど案外ノリいいな!Bに上がりたてって聞いたけど、なんか強そうな感じがする!

「そう言えば、僕の隣の席って誰?」
「ん?そいつは今ボーダーの長期出張中」
「あぁ、察した。あれに行ってるんだ」
「そうそう。ちなみにA級1位だぜ?」
「へぇ、凄いね!」

素直に驚く藤咲は、秀次みたいな感じなのかと思ったら案外表情がよく動く。本当に面白いやつだ。

「帰ってきたら一緒に出迎えてやろうぜ」
「いいね、面白そう」

新しい仲間が増え、出水のいない退屈な学校が少し楽しくなった。
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