• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第22章 記者会見と仕事


シュウ視点(幽体離脱もどき中)

風呂から上がった明希は、乾かすのを忘れた髪のまま「ラウンジ行こう!」と無邪気に言った。
アホかこいつ。と思った俺は間違ってないと思う。

「髪を乾かしてからな」
「はーい!」

親子か。明希に関してはガキか。まぁ、気持ちは分からんでもないが。

(ツンデレ?)
黙れアホ助


ラウンジにて
時間が時間のため人は少ないものの、同じ空間にいる人間全員が己の目を疑った。

(何で城戸司令が...!わかりにくいけど笑ってる...!?)

そう思われても仕方ない。普段ラウンジに来ない城戸さんが超綺麗な女と一緒にいて、尚且つその女に微笑み掛けているのだからまぁそういう反応にはなる。事情を知らない者に限るが。

普段の他愛もない話をしながら食を進める。食べ終わった頃には、仕事に向かうのに丁度いい時間だった。

「そろそろ僕行くね。久しぶりに沢山話せて楽しかったよ」
「私もだ。今度は忍田君達も誘って食べに行こう」
「うん!それじゃ、またね!」

手を振りながらパタパタと廊下を駆けていく。漸く仕事が始められる。



三門市内棒雑誌事務所

先日行われたボーダー記者会見での活動開始発表に関して、事務所での手続きや予定合わせが行われている。記入する書類・目を通しておくべき書類が多すぎて中々終わらない。

(そろそろ変わろうか?)
大丈夫だ。この仕事は元々俺のだし、明希は休んでろ
(...)

明希は渋々といった表情で休み始めた。そうそう、それでいいんだよ。

それから約1時間ほどで書類の山は消えた。社長やマネージャーとの打ち合わせも直ぐに終わり、後は帰るだけとなった。
スマホを開くと、LINEの通知がかなりの来ている。通知元は17歳組のグループLINEで、暇人かと思うほど、ほぼ全員がその会話に参加していた。

(今日も平和だね)
明希の頭もある意味平和だろ
(ねぇちょっと、どう意味?今朝からずっと風当たり強くない?)
気の所為だ

返信を打ち込みながら歩いていたからか、それとも明希と話していたせいか...。前方不注意でチンピラにぶつかってしまい、その拍子にメッセージが途中送信になってしまった。
あ、やらかした。と思ったのも束の間、「すんませんした!!」と叫んだ後、なんかヤバい空気になったから即撒いて逃げた。
危なかった...
/ 150ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp