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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第5章 日常と本部


玉狛に戻って荷物を置き、瑠衣につられるまま本部へ行く。
「早くB級に上がって欲しいからランク戦してこい!」って言われました。んな無茶な。
取り敢えずC級のブースで対戦相手を探す。いるのはほとんどC級で、僕よりも弱い。自分の事を強いと思っているわけでは無いが、入りたての新人たちに負けるわけがない。

「明希~、早く戦ってきなよ~」
「戦いたいんだけど、トリガーの設定変えてないから仕事の時と同じ姿なんだよ」
「あぁ、そんなこと。それならしおりんがいじって、今の姿と同じのにしてたよ」

マジで?仕事早くない?栞の眼鏡には未来視の機能でも付いてるの?

「そう言う事ならやって来るよ」

瑠衣と別れて模擬戦しに行く。適当に僕よりもポイントの高い相手を選んで戦う。しっかり勝ってポイントを貰った。よし、どんどんやろう。

模擬戦を始めて1時間が経過した。もともと3000ptだったが、この1時間で規定の4000ptを上回った。案外早かったな。個室を出ると、瑠衣に「お疲れ~」と迎えられた。

「ありがと。ポイント越えたんだけど、どうしたらいいの?」
「あぁそれね、開発室に行って正隊員用のトリガー貰うんだよ。着いておいで~」

瑠衣に案内されて開発室に着く。中に入ると、物凄い熱気で溢れていた。研究者の方々は世話しなく動き回っている。

「すごいね」
「いつもこんなんだよ。寺島さーん、居ますかー?」
「ん?どうしたのオサノ?」

寺島さんと呼ばれた男性がこちらに来る。片手にドリンクを持ち、ぽっちゃりした体型をしている。

「あんねー、この子のポイントが溜まったからトリガーのセット頼みに来たんだけど、今忙しい?」
「いや、大丈夫。君、トリガー貸して。今セットするから」
「ありがとうございます。どうぞ」

寺島さんにトリガーを渡して、メインとサブに入れるトリガーを伝える。メインに弧月・シールド・旋空。サブにメテオラ・グラスホッパー・シールド・バッグワームを入れた。戦闘体は悠一の黒バージョンにしてもらう。

「はい、セットできたよ」
「ありがとうございました」
「いえいえ、またおいで」
「寺島さんバイバーイ」

開発室を出るとラウンジへ連れていかれる。案内して貰ったお礼に何か奢ると言うと、ケーキセットを頼まれた。
欲張りな僕の親友は今日も可愛い。
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