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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第5章 日常と本部


翌日
朝食を食べてから昨日京介が言っていた、僕の雑誌をみんなで見ていた。何故か林藤さんまでいる。

「林藤さん、昨日いませんでしたよね?」
「陽太郎寝かしつけてたら俺も寝ちまった☆」

相変わらずお茶目である。

「それにしても良く撮れてんなぁ。後で城戸さん達にも見せていいか?」
「ダメって言っても聞かないんでしょう?良いですよ、見せても。ただし城戸さんと忍田さんだけですからね」
「わかってるって」
「...僕も行きます」
「信用ねぇなぁ」

信用できないんだもん。

「ねぇ、明希!この写真凄く綺麗じゃない!どこで撮ったの?」

桐絵が見せたのは夜の公園で撮ったものだ。確かその日も星空が綺麗で、シチュエーションは【つまづいた女の子に手を差し伸べる】だったか?

「それね、三門市内にある公園で撮ったんだ。星空が綺麗だからって、カメラマンの人が場所移動してここで撮ったんだよ」
「そのカメラマンナイスね!凄く綺麗よ!」
「ありがと。カメラマンさんの腕が良いんだよ」

どの写真も全てカメラマンさんの腕と、編集さんの腕のお陰で綺麗になっている。流石です。

「先輩、ここに一緒に写ってるのって、諏訪隊の小佐野先輩っすよね?」
「そうだよ。丁度その写真撮った時期に、ヴァンパイアが流行ってたみたいで、「吸血シーンやって」って言われて撮ったんだ」

京介の言ってる写真は、瑠衣の背後から左手で瑠衣の目を隠し、首筋に噛みつこうとしている写真だった。

「マジっすか。先輩何でもやりますね」
「まぁ、オーダーに答えるのが仕事だから、慣れれば出来るよ」

「じゃあコレは?」

悠一見せたのは、だぼっとした服を着て肩が少しはだけている写真だ。鎖骨から首に掛けての筋が浮くように意識して撮った記憶がある。

「それは寝起きだったかな?男の人って、骨とかゴツゴツしたイメージがあるから、筋が浮くように首の向き変えたりして撮ったんだよ」
「へぇ...ねぇ、鎖骨の左側が少し赤くなってるんだけど、これは?」
「ん?あぁそれ?これ撮る前の撮影で瑠衣にやられた。良い匂い?がしたらしい」
「瑠衣何やってんのよ...」

ホントだよ。あれ以来されてないけど、ビックリしたからね。それのお陰でその写真は即採用が決まったらしいけど。

間もなく本部に行く時間となり、広げていた雑誌は全て林藤さんに渡された。
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