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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第5章 日常と本部


林藤さんと一緒に本部の上層部会議室までやって来た。
今は忍田さんと城戸さんが僕の雑誌を見てるんだが、見てる2人の反応が対局過ぎて面白い。まず城戸さんは表情1つ変えずペラペラと捲っているが、忍田さんは見るのが恥ずかしいようで、顔が少々赤くなっている。
何だこの違い。忍田さんに関しては可愛くすらあるぞ。こんな可愛い33歳が他に居るだろうか?多分いないな。うん。

「どうよ?明希の写真集、なかなか際どい奴もあんだろ?」
「林藤...お前って奴は...」
「良いじゃねーか。可愛がってた子の頑張ってる姿は見たいじゃんねぇ?城戸さん」
「そうだな」

城戸さんが!誉めてくれた!僕は超嬉しい!だってあの城戸さんだよ!?あんまり人を誉めない城戸さんだよ!?嬉しいに決まってるじゃん!
心の中で喜んでたら城戸さんと目が合った。

「...明希、こっちに来なさい」
「?はい」

?何だろう?何か不味いもんでも写ってたかな?
城戸さんの側に寄ると、頭を撫でられた。

「!」
「大きくなったな」
「はい!」

城戸さんが!誉めてくれた!(2回目)頭撫でてくれた!僕、城戸さんの手大好き!

「明希は昔から城戸さんが好きだなぁ。あんな幸せそうな顔滅多に見れねぇぞ?俺達も可愛がってんのに」
「それはわかるが、お前には小南が付いてただろう」
「まぁな。お前は太刀川だなw」
「昔は可愛かったのに...」

城戸さんに撫でられている間、林藤さんと忍田さんは何か話していたが聞こえなかった。

「そう言えばこの仕事は続けるのか?」

城戸さんにそう問われて悩む。今は休暇中であって、休暇が終われば普通に仕事はある。でも、ボーダー隊員としての仕事もある。どうしたら良いのか悩んでいるところなのだ。

「まだわかんないです。この仕事は好きですし、待ってくれてるファンの方もいます。でも、ボーダー隊員として働きたいとも思いますし...正直、どうしたら良いのかわからないです」
「ならば、嵐山隊のように広報として動けば良いんじゃないか?素顔を晒したくないのであれば、玉狛所属のままで構わない」

その言葉に城戸さん以外の全員が驚いた。林藤さんに目配せすると頷いてくれ、忍田さんも「頑張れ」と言ってくれた。応援されたらやるしかないよね!

「お願いします!」

僕は城戸さんに向かって深々と頭を下げて申し込んだ。
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