• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第4章 嫌な思い出とSE


晩御飯の時間になってみんなで食事を始める。
どこから出したのか、僕以外の全員がクラッカーを取り出し、紐を引く。部屋中にパンパンと言う音が響いたと同時に、『ようこそ玉狛支部へ!』とみんなが口を揃えて歓迎してくれた。

「さぁ、料理が冷めないうちに食べてくれ」
『いただきます!』

先ずはカレーから手をつける。一口食べると、スパイスのピリッとした辛味とご飯の甘さが丁度良く、他のニンジンやジャガイモ等の野菜も程よく柔らかくなっていて、とても美味しい。
僕の胃袋が完全に奪われた瞬間だった。

「どうだ?レイジさんの料理うまいだろ?」
「うん!今まで食べたカレーの中で1番美味しいです!」
「口に合ってよかった。他の料理も感想を聞かせてくれ」

結論、どの料理も今まで食べた中で1番美味しかった。レイジさん凄い。リスペクトします。

食事を終えて、みんなでリビングで寛ぐ。すると、栞がこんなことを言った。

「気になってたんだけど、迅さんと明希ちゃんはどんな関係なの?」
「どんなって言われても...幼馴染みで、放っておけなくて、とっても大切な人って僕は思ってるよ?悠一は?」
「俺もだな。幼馴染みで、放っておけない大切な人。付け足すなら、何に変えても守るって決めてる人かな」

悠一、そんな風に僕の事思ってくれてたんだ。うれしいな。

「聞きたかった事とちょっと違ったけど、お熱いねぇ」
「リア充っすか」
「り、リア充って...僕と悠一はそんなんじゃないよ?それに、悠一の事そんな風に見たこと無いし、悠一もでしょ?」
「...あるよ」
「えっ...!?///」

嘘!?本気で言ってるの!?いや、嘘じゃないってのはわかるんだけど!え!?

「おぉ!?迅さんまさかここで告白!?」
「迅ダメよ!明希にはまだ早いわ!」
「やっぱリア充じゃないっすか」
「お前ら落ち着け」
「食いつくなぁ。好きとかそんなんじゃなくて、『明希と付き合ったら毎日楽しいんだろうな』みたいな程度だから、明希も気にしないで?」
「あ、う、うん!だよね!ビックリしちゃった...」

よかった、嘘ではなかったけどそれくらいで。僕も、悠一と付き合ったら毎日楽しいんだろうなとは思うし、お相子かな。

「何々、意識しちゃった?」
「ち、違う!してない!///」
「明希先輩顔真っ赤っすよ」
「言わないで!///」
/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp