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清廉の君に紅を【刀剣乱舞】

第4章 経始【進】


思わぬ出来事の連続に二人は疲れ果て、泥のように眠っていた。

だが、初は朝日と共に目を覚ました。
今まではこの時間から身支度をし、朝の祈祷をするというのが習慣だったのだ。
もう一度眠ってしまうという事も考えたが、昨日は予想外の出来事に見舞われ続け、数刻後には自分がこの本丸に到着してから丸々一日が経とうとしているのだ。

こうのんびりなどしていられない。
身体を起こした時、隣で眠っている大和守の存在を思い出した。
昨日は「ついていく」と言ってくれていたし、まだあまり彼の性格を知らないが、置いて言ったら面倒臭そう。ということはわかった。

起こすのもしのびないため、大和守が目覚めるまで待つことにした。

__気づけば半刻以上の時が過ぎたが、一向に大和守が目覚める気配はない。
初の朝ははやすぎるという事や、昨日の疲れで。
ということは分かるが、流石にそろそろ起きて頂きたい。
そう思うや否や、初は大和守の身体を揺すりはじめた。

うぅん と不機嫌そうな声を上げ寝返りを打ち、そのまま再び寝息を立て始めてしまう大和守。
だが負けじと揺すり続け、名を呼べば、
安定「清光うるさい、、あと5分だって...」

.....完全に寝ぼけている。朝が弱いのだろうか?
初は困り果てた。どうすべきか...

幸せそうな寝顔を向けられ、やはり起こすのはしのびない。という考えに至り、初は一人で大和守の部屋を後にした。
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