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清廉の君に紅を【刀剣乱舞】

第3章 起首【淀み】


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?「何やらお客人のようだぜ?どうする?」
?「言うまでもないでしょ、斬っちゃえばいいんだよ。」
?「兄者の手を煩わせる訳には行かない、俺が行く。」
?「どぉれ、何をどうして間違えば斯様な所へ参れるか、また政府の者か?」

とある一室にて、いくつかの影が談話していた。
しかしその内容は決して楽しげなものではなく、腰には刀が添えられている。
それぞれが自由に発言をしているため、話は纏まりそうにない...と思われたが、先程から奥に鎮座し、楽しげに他の者達の発言を聞いていた者が口を開いた。

?「なに、我らが動かずともチョロチョロ動き回っているのだ、出会した他の者が片すだろう。
さて、次のは何処まで耐えられるか...」
瞳の三日月と同じように目を細め、くくくと喉を鳴らし笑みを浮かべるその人物の発言が鶴の一声となり、先程までが嘘のようにその部屋は静寂に包まれた。

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