第6章 約束
「びっくりした…」
彼は小声で呟いた。起きてしまったかと思った。心臓がバクバクいってる。しかし彼はあることに気がつく。
彼女は仰向けの状態になり、足は三角におられていた。そのせいで、ネグリジェがめくり上がり、下着がちらりと見えていた。肩も未だにはだけている。彼はドキドキしながらも、その光景から目が離せない。
彼は本当は今晩も抱いてしまいたかった。彼女の弱い所を全部攻め尽くして、これでもかという程の甘い精気をもらいたかったが、それを叶える訳にはいかない。
もっと言えば、精気をもらうのとはなんら関係がないが、ご奉仕もしてもらいたかった。彼女が恥じらいながらも自分で腰を揺らす所も見たかったし、おねだりだってして欲しい。ありえない妄想がどんどん彼の劣情を掻き立てる。
彼の手が思わず、彼女の乳首があるあたりへと伸びる。そして彼の手は優しく乳首を探り当て、布越しにピンと布が張ってくるのが見てわかった。
「ん…」
彼女の小さい声にすぐさま手を引く。しかしすぐに彼女は寝息を立て始めた。
ネグリジェの下はノーブラになっているのがピンと張った乳首からもわかった。彼はそっと彼女の胸に手を当て、ゆっくりと揉み始めた。直接乳首をなめたかったが、もし起きた瞬間胸があらわになっていたら、すぐにバレてしまう。そう思い、彼は胸を少し揉む程度にした。
少し揉んだ後、彼は手を引き、大きなため息をついた。こっそりとこんなことをしている自分に呆れ半分、一生この子を抱けない事実に哀しみ半分を感じた。