第2章 出会い
「はぁ…はぁ…はぁ…」
与えられた休息に思わず体を緩ませる。もう力が入らない。
ぐいっと腕を引かれ、身体が起こされた。
自然と彼の身体に抱きつくような形になってしまう。その時、手錠がいつの間にかなくなっていることに気づき、とっさに抵抗した結果、無意識に後ろに手をついてしまった。彼から全身が見えてしまう格好になってしまった。
私はまずいと思ったが、彼はそれを見逃さず、片手で私の腰を抱える。すかさずもう片方の手であらわになってしまったクリトリスを弄り始め、腰もゆらゆらと動かし始める。
「やっ…だめっ…」
私は腰をなんとか引こうとするが、固定されて思うように動かせない。彼の腕に手をかけるが、びくともせず、クリトリスと中で動かされる快感に身体がこわばっていく。
目を開けていると否が応でも目に入る結合部は、私の方は動かず、彼の部分だけが激しく動かされていて、本当に犯されてしまっていると思った。さっと目をそらすが、快感は止まらず、私を襲う。
繰り返される律動とクリトリスへの刺激でついに私は気をやってしまう。腰がぴくぴくっと浮いてしまい、彼にこすりつけるようになってしまった。
彼は私がイったところを見届けるとまた私の身体をベッドに倒す。
「こんなにイってるのにまだイヤ?」
彼の問いかけに肩で息をしている私はしばらく間を開ける。少し息が整ったところで彼の顔を睨みつける。
「……早く抜いて」
私がそう言うと、やれやれといった顔をした後、彼はまた始める。
「じゃぁそろそろ終わろっか。」
早くなっていく動きは、今度は私に快感を与えるためのものではないことに気づく。
「ちょっ、ちょっと。」
私は焦って彼に声をかける。
「なに…?」
「んっ…中には出さないでよね。」
時々いい所に当たる感覚に耐えながら、そう言うが彼は無言で私を見つめる。無論、腰の動きはゆるまない。
焦る私を煽るように律動は早まる。
「ちょっと!ほんとにやめっ…」
彼はお構い無しで腰を前後し、ついに動きを止めた。
精液は私のお腹の上に吐き出された。