第2章 出会い
ほっとした私は、力の入らない身体をなんとかひねり、彼に背を向ける。しかしいつの間にか下着が取り払われた下半身を隠すものが何もなく、彼に笑われてしまった。
「次はバックがいいの?」
「ち、違うわよ!」
とりあえず上半身だけでも着ているものを正す。
「なかなかおいしかったよ。」
彼は私の頭にキスを落としたが、私をそれをパンっと払う。
「レイプ魔」
「なっ…だからちがうって!」
こうして私のこつこつとした平穏なる暮らしは崩壊し、性欲に支配されている最低な男との生活が始まってしまったのだった。