第1章 帰
「まもなく〜岩鳶駅〜岩鳶駅〜」
車内のアナウンスを聞き
降りる準備をする
隣にいる夏菜を見るとスヤスヤと眠っている
(疲れてるのかな?)
夏菜の肩に手を置き
ユサユサと揺すったり
腕を引っ張たりし
ようやく起きた
「ふぁーあ…。ついたーー!!」
ホームに降りれば
微かにする海の香り
潮風が髪を撫で吹き抜ける
(あーぁ……懐かしい)
「、行こう」
駅の風景に見惚れていると夏菜に声をかけられた
夏菜の背中を追いかけ駅を出る
「いろいろ見て回りたいけど
まずは、荷物を置かないとね。
の家はどこにあるの?」
両手に荷物を持ったまま
こちらを向き首を傾げてきたので
指をさして案内をして行く