第1章 帰
懐かしい家に着き鍵を開けて
中に入ると思ったよりも綺麗だった
「おじゃましまーす」
と言い後ろからついてくる夏菜を
リビングに案内して荷物を下ろして
スマホを開く
「広いねー」
早速ソファーに寛ぎながら
荷物をはじに置く夏菜にスマホを見せた
[本当にいいの?]
「なに言っているのよ、今更」
キョトンとした顔をされたけど
大事なことだからと
スマホを一生懸命打った
[夏菜はまだ戻れるんだよ?]
すると少し怒ったように
「私はと泳ぎたいんだ」
と言った
[普通に泳げるようになるまで
どのくらいかかるかわからない。
私の人生で夏菜を縛りたくない]
すると夏菜は静かに語りかけるように
「、私はの泳ぎが好き。
ここに来る前も何度も話し合ったでしょ?
昨日までいたところがにしてきたことが許せない。
もうあそこでは泳ぎたくないんだ。
、お願い。
私はいつまでも待つから」
(待つ……か。こんな時になにを思い出してるんだろ)
[ありがとう。本当は1人で帰って来るのがこわかったの。
夏菜がいると心強いよ]
夏菜と2人目を合わせるとニコリと笑った