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【Free!】人魚姫

第2章 再


----真琴 SIDE


教室に入ると
始業式に来なかったハルの為
席を教えながら歩いた

途中、昨日転入してきた鈴木さんと目があった
自分も背が高いと自負してるし
ハルもある程度ガタイがいい

女の子である鈴木さんにしてみれば
黒板が見えなかったりと
迷惑をかけることがあると思い
ハルに紹介した

彼女の睨むような目をみた瞬間
背筋が凍った


彼女の目にはギラついた何かがあり
ナイフを首元に突きつけられている感覚になった


自分は彼女に何かしてしまったのだろうか

考えてみても心当たりがなかった

昨日会ったばかりの彼女とは
言葉を交わしたのがこれが初めてだった

「なに?」

ハルが不機嫌そうに眉間に皺を寄せ
そう問いかける姿から
ハルも心当たりがないのだと知る

それもそうだ
ハルは今日が初対面なはず…


彼女は口を動かしたが
周りの音にかき消され
耳に入ってくることはなかった


もう一度聞き返そうと
口を開いた瞬間
あまちゃん先生が入ってきた為断念し
席に着いた

(あとでまた声をかけよう。
気がつかないうちに何かしちゃったのかもしれない)

そう思い
ホームルームに意識を持っていった
--------真琴 SIDE END
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