第2章 再
昼休みになると夏菜は
チラチラと視線がうるさく
今にも声をかけてきそうな
橘を避けるように
昼食の準備をし
屋上へと向かった
屋上に着いたはいいが
人がちらほらいて
1人になりたかった夏菜は
人影のない貯水タンクの裏は回った
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一方 教室では…
「あーぁ。行っちゃった…」
「なんだ?」
ガクリと肩を落とした真琴に
ハルは問いかけた
「いや…鈴木さんに今朝のこと謝ろうかと思って。」
「お前はなにも悪くない」
「でも……」
朝のことをずっと気にして真琴は
ハルがそう言うも
納得することはなさそうだ
「お昼…屋上で食べない?」
(まだ、謝るチャンスはあるし)
そう思いなおしハルを昼食に誘うことにした