• テキストサイズ

出水と太刀川さんと風間さんに挟まれる話。【ワートリ】

第4章 第4話


「男にあんまり興味ないのかと思った。だから1人で来たのかなって」

「さすがにそこまで天然じゃないです。それに、この歳でそれだったら、もし襲われたとしても文句言えないよって言われておしまいですから」

夜道を3人で歩きながら、少しおとなしくなった太刀川さんに代わって俺と日向で話をしていた。

「まあ男狙いで一人で来たっていう予想もできるけど」

「そう思われちゃうこともなんとなくわかってたので、太刀川さんには少し申し訳ないなと思いました…。でも、まだ同性の友達がいなくて、頼れるのは風間さんくらいで…」

だからって、男5人に女一人は普通ないけどな。

たぶん男慣れというか、こういう経験自体してないんだろう。

好きになった人と以外付き合わないって言ってたし、彼女自身は交流を深める意味での飲み会だとと思ってたんだろうな。

そこらへんが、普通の人とのズレというか。

風間さんはそこら辺をわかってたから、俺たちと関わらせたくなかったんだろう。

特に太刀川さんとは。

「それに二人ともかっこいいからお話ししたいって言われて嬉しかったですし、私もお二人のこと知りたかったんです。まあ、付き合う付き合わないは別ですけどね!」

「それは………」

…そんなにハッキリ言われると、自惚れてしまう。

確かに太刀川さんが言った確信犯、というのはあながちズレてない。
/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp