出水と太刀川さんと風間さんに挟まれる話。【ワートリ】
第3章 第3話
「かっざーーーまさーーーーん!!」
翌日午前10時25分、風間隊が本部にいるとの情報を掴み早速太刀川さんと俺で突撃しに来た。
風間隊3人のうち、快く返事をしてくれたのは歌川だけで、あとの二人は「うげえ」というような顔をしていた。特に菊地原は。
「A級1位が何の用ですかー?ランク戦ならしませんよー」
「よう菊地原。相変わらず態度悪いなコノコノ」
太刀川さんのヘッドロックが決まる。
「今日は風間さんにお話があって来たんすよ」
と風間さんに言うと、あからさまに嫌そうな顔をしてきた。
「何の用だ。くだらない事なら行くぞ」
「まぁまぁそう焦りなさんな先輩」
太刀川さんがニヤニヤしながら風間さんの肩に触れる…というより、掴んだ。
「実は昨日出水から聞いたんですけど…」
うわ、わざわざ俺の名前を出すな。
風間さんに因縁つけられるかもしれないのに。
「ちょ、太刀川さん…!」
その時、前方から駆けてくる人間がひとり。
「風間さん!歌川さん!菊地原さん!遅れてすみません!」