第2章 目覚め
冷たい風が頬を撫でているのを感じ目を開ける。
_また灰色の世界…って私、落下してる⁈
上を見ると先程飛び降りそうになった場所があった。
下を見るとコンクリートの壁が押し寄せてきて、今にも私を潰しそうだ。
_どうしよう…もう死ぬの?
ふと、目を前にやると沢山の生徒がガラスの向こうに見える。
私を見て怯える人、焦る人、気づかない人。
そして、1人だけバッチリ目があう人がいた。
女の子。
青い髪。青い目。
そして私は何故か微笑んで
『 』
何かを呟いたんだ。
そうして頭からズッシリとした重さと全身を切り裂くような痛みが押し寄せてきた。
その後、訛りのある生温い赤い液体が灰色のコンクリートに彩った。
嗚呼、死んだんだ、私。