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俺がヒーロー目指しちゃダメですか【おそ松さん×ヒロアカ】

第2章 黒の世界





『ふぅ…、あ、薬が血で汚れてしまった…』



汚ったない、と心の中で呟き鉄臭い匂いの充満する
この場所から逃げるように帰路へ着いた。

途中、男たちが言っていた『ブツ』というものが
血で汚れてしまったために、白いハンカチで綺麗に拭き取り
道端に放った。



『あ、もしもし?俺です、松璃です。
例の奴ら潰したので片付けお願いします。場所は……』



銀色の瞳を持った、彼の名前は松野松璃。

極道界最強を誇る松野組の戦闘員だ。

松野組は段階で分かれていて、トップが父である組長。
その次がトップ3と呼ばれる兄たち3人組だ。

そして、次がトップ3と呼ばれる兄のその下にいる
3人の松璃の兄と、松璃自身だ。

兄、と呼んで入るが色々な事情から引き取られた
義理の兄弟でしかないのだが。

屋敷についた松璃は、組長不在のため
若頭のおそ松に挨拶をしに行く。


『ただいま帰りました。』

おそ「おかえりぃ。お仕事お疲れちゃん」

『ありがとうございます。しかし、これくらいの仕事
兄さんたちに比べると楽なものですよ。』

おそ「そっかそっか。兄ちゃん、お前のそういう所嫌いじゃねーよ?」

『俺も兄さんのこと大好きです!』



その言葉は本心だった。

松璃は心の底から恩のある兄たちを慕い、尊敬していた。
兄たちのためなら死んでもいいとさえ思うほどに尊敬しているのだ。



おそ「そっかあー。俺も松璃のこと大好きよお?」



六つ子の弟たちの中に素直なものがいないせいか、
そういう素直なセリフに嬉しそうに頬を緩めた兄、おそ松。

彼は松野家の長男であり、次期組長候補また現若頭だ。
松野組結成以来、初めての最強最悪の実力者と呼ばれている。


よしよし、とそんなおそ松が松璃の頭を撫でると
スパーンと大きな音を立てて、襖が開いた。


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