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俺がヒーロー目指しちゃダメですか【おそ松さん×ヒロアカ】

第2章 黒の世界






カラ「兄貴!そこを退け」

おそ「ぎゃんっ!ちょっと痛いんだけどカラ松!
若頭殴るとか、右腕のお前がしていいことじゃねーだろ!メッ」

カラ「マイ ブラザー!!俺もお前にアイラービューだぜ!」

おそ「…え?無視?」



現れたのは、青い着物に晒しを巻いた男だった。
おそ松の右腕のような存在の彼は、袖から片腕を外し割れた筋肉を
惜しげもなく晒していた。



『カラ松兄さん!ありがとうございます!俺もカラ松兄さんが大好きです!』

カラ「ふふーん。知ってるぜ、ブラザー」



完全に忘れられているおそ松は軽く不貞腐れながらも
口を開き、訂正した。



おそ「おいカラ松。アイラービューにすると、恋愛的な意味になっちまうんだぜ」

カラ「っ!?そうなのか!?だから前にレディにそれを言った時頰を染められたのか
フッ…罪作りな……俺」

おそ「あいたたたたッ!!おまっマジで罪作りだよお!!腹痛い!肋折れるうう!!」

カラ「えぇ!?だっ大丈夫か!?」



楽しそうに会話する尊敬する長兄二人を眩しそうに
眺める松璃は、ソッと立ち上がるとカラ松が入ってきたために
開きっぱなしだった襖に近づいた。

それに気づいたおそ松とカラ松は声をかけた。



おそ「あれぇ〜もう行っちゃうの?」

カラ「まだ居てもいいだぞ?組の立ち位置関係なく兄弟なんだからな」

おそ「そうそう。それにさぁ…松璃お前…」



そこで途切れたおそ松の言葉。
その続きを言うようにカラ松が口を開いた。

松璃はなんとなくわかってしまって、思わず耳を塞ぎたくなる
衝動に駆られた。



カラ「俺たちに、言いたいことがあるんじゃないか?」



彼らは偉大だ。
松野組がここまで名を轟かせたのは、彼らの影響が大きいのだから。

だからこそ、



『、いえ。何もありませんよ』



俺のことで負担を大きくさせるわけにはいかない。
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