第20章 アングレカムの願い事
「なんだか恥ずかしいです…そんなすごい人間ではないんですが…
これから少しの間よろしくお願いします。
テンゾウお兄ちゃんに少し修行をして欲しくて、数日間お邪魔します。」
「テンゾウ…?こいつテンゾウ?」
キラービー様の頭の上ではてなマークが浮かぶ
「あ、そっか、ヤマト隊長か!」
「もう楓、このくだり何回目なんだい?言い方変えることはできないの?」
「テンゾウお兄ちゃんはテンゾウお兄ちゃんだからなぁ。
ヤマト隊長は私のお兄さんみたいな方で、私の師なんです。」
「ヤマトに妹、オレには兄貴!皆んな仲良く修行でハッピー!イェー!」
幸せそうに暴れるキラービー様の後ろで少し浮かない顔のナルト君が目に入る
そっと近づき小声で声をかける
「ナルト君も。同じ班だからおんなじ家族。私も家族はいないから。だから私にとってはみんなが家族。私の話、キラービー様にしてくれてたの、なんだか嬉しかった。ありがとう」
「楓ちゃん…」
「任務の邪魔はするつもりないけど、ご飯とかはぜひみんなで一緒に食べよう!またナルト君と一緒に過ごせるの嬉しい。」
「ありがとうだってばよ。オレも頑張んねぇとなぁ!」
「その調子!これから数日間よろしくお願いします」
「おぅ!」