第19章 守りたい日常
お互い笑い合っているとテンゾウお兄ちゃんが少し真面目なトーンで話を始める
「カカシ先輩は戦争での役割はもう決まりそうなんですか?」
「んー…そうだね。多分来週中には全ての里の忍が木の葉の里に集まってそれぞれの能力別で5グループくらいに分けるみたいだから
オレはそのうちの一つの指揮を取ることになるんじゃないかなって感じかな。」
「えっ!もうそんな話が進んでるの?」
思わず会話に割り込んでしまう
「まぁね。でも楓の技のことは綱手様に伝えるつもりだし、オレと同じ班になると思うよ」
全ての里が集まってそれぞれのグループにリーダーがつけられるとしたら、
おそらく別のグループには他の里の方がリーダーになったりするのだろう
(やっぱりそこで木の葉から選ばれるのがカカシ先生ってことだよね。本当にすごいなぁ…)
そんなにすごい人と自分は今修行をさせてもらっていて、そんなすごい人が…私の恋人…
(あー!恥ずかしくなってきた!)
私は1人であれこれ考えながら両手を手で隠した
「そうですか。いよいよって感じがしますね。」
「オレとテンゾウはしばらく離れるけど、お互い頑張ろうな」
「はい。勿論です。…って楓はなにしてるんだい?」
「あ、えっといや…」
そっと顔から手を離す
「私、恵まれてるなぁって…なんか実感しちゃって。頑張らないとね…」
「何言ってるんだか。オレもテンゾウも楓みたいな優秀な生徒がいて鼻が高いよ。」
そうやって本日何度めかわからない頭くしゃくしゃをくらうとテンゾウお兄ちゃんはナルト君の方へ行くといってその場を離れた