第19章 守りたい日常
「なるほど、そしたら本格的に戦争が始まった時はカカシ先輩は楓と一緒に行動するって感じですかね。
どこまで楓の能力を見せていいか、陽のチャクラを持っているだけで狙われるリスクもありますし…忍び連合には他の里の方々も沢山いる中で使い所はかなり見極めないといけなそうですね」
「そんなに心配しなくても私の陽のチャクラは弱いし大丈夫だよ〜」
そう言いながらたんぽぽの種をふーっと吹く
「あのねぇ、本当に呑気なんだから。思ってるよりすごい力を持っているって自覚してほしいよ。そういうところはナルトにそっくりだ。」
テンゾウお兄ちゃんはまた怖い顔のつもりの顔をしている
そんな話をしているとカカシ先生が声を出した
「で、テンゾウ。なんか用があってきたんだよな?」
「あ!そうでした。ナルトのことなんですが…
五影の皆様が正式に集まってナルトと八尾のキラービーという方2名を一時的に任務という形で別の場所に隔離することになりまして、
僕もナルトの九尾が暴れ出した時のためにそちらに同行することになりました」
「そうか…。となると楓の草遁の修行は見れなそうだな」
「はい。まぁでも、今回の作戦は一見巨大な島に見える海亀のような側を作ってその中でナルトの修行や架空の任務を行ってもらうだけなので
中で僕達見張り役は基本的に手が空くと思います。
なので誰かに見つからないように尾行にだけは気をつけてもらえればいつでもきてもらって大丈夫かと。
楓、それでもいいかい?」
一通り話し終えるとテンゾウお兄ちゃんは私の方に話を投げかけた
「うん、もちろんだよ。あと1日くらいはこっちで頑張って、テンゾウお兄ちゃんの方追いかけようかな。あともうちょっとってところまでは掴めてるんだ!」
カカシ先生の方を向くと同時に目が合う
にこりと笑いかけると先生は優しく笑った
「楓も毎日頑張ってるからね」
「カカシ先生も毎日ありがとう」