第19章 守りたい日常
「うーん…いくつか収穫したら大きすぎるし、木の葉のまだ復興中のところに植えよう!」
「まさか病室で苺狩りすることになるとは思わなかったよ。洗ってくるからちょっと待ってて」
「えっ!いいよ、そのままで。」
そう言いながら私は頭上になった苺を取って口に入れる
「どう?美味しい?」
「うん、甘酸っぱくてすごく美味しい!カカシ先生も食べる?」
自然とヘタをとった苺を差し出す
「え、えっと…あーーー…調子狂うな…」
「へ?」
マスクを下に下げようとする先生の顔はほんのり赤かった
「も、もしかして照れてる!?」
「もう、だから、そういう経験がないって言ったでしょ」
照れた先生の顔も本当に好きで、幸せな気持ちでいっぱいになる
「はい、あーん。」
「それ、ほんとに恥ずかしいから…」
そう言いながらカカシ先生は苺を口に入れた
「美味しい?」
「もう、楓のせいで味わかんないよ」
「先生、キスは照れずにしてくるのに、これは照れるんだ?」
「はぁ、なんかかっこ悪いところばっかり見せてるな
…」
「カカシ先生、大好きだよ」
「ん。十分伝わってるよ」
そういうとカカシ先生は私に近づきそっと口付けをする
「苺味。美味しいね」
「〜〜〜っ!!!もう!カカシ先生ってば!」