第19章 守りたい日常
「あのね、役に立ってるし、
仮に役に立たなくてもそんなの本当に関係ないんだよ。オレは楓が好きだ。
もっと自分に自信持ってくれ。
経験がないやつとか、なんか、不慣れなところ見せた時恥ずかしいからずっと言ってなかったけど
楓、オレが惚れた人も彼女になった人も、お前が最初なんだよ?」
「えっ、そうなんだ…えっと、それってつまり…?」
「楓は本当に魅力的だってこと。
できない、役に立たないと思ってるのは本当にお前だけ。
ナルトが長門を説得できたきっかけも、楓の優しさだっただろ
あれがなければ今オレはこうやって楓に触れることもできなかった」
「………そっか。私はやっぱりみんなと比べて弱くて…。だから大好きな仲間を守れるくらいにはなりたかったんだ。
でも、カカシ先生にとって、私は役に立つ、立たないじゃなくて必要な人ってことで合ってるのかな?」
「うん。合ってるよ。ずっと前からそう言ってたじゃない。楓はオレにとってずっとずっと守りたくて支えたい人なんだ。なぁほんとに好きなんだよ?わかってる?」
そう言ってくしゃくしゃとまた私の頭を撫でる
ふと昔のことを思い出す
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『楓、約束して。オレは何があっても楓の味方だし、
楓を守ってやってるとも思ってないよ。
オレは楓に支えられてるし、支えたい。守られてるし、守りたいんだよ?
ちゃんとそうやって、楓と同じ気持ちの人を信じて、守りなさい。その人たちは皆んな楓の”仲間”だから。』
『うぅんと…つまり…?』
『オレのそばにいること。簡単でしょ?』
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「…ふふっ、昔言ってくれていたことと同じだね」
「いつの話?楓はオレが言ったことほんとしっかり覚えてるから恥ずかしいんだけど…」
カカシ先生はそういうと本当に恥ずかしそうに額当てを触っていた