第19章 守りたい日常
2人で話していると混乱で駆け回っていた楓が申し訳なさそうに戻ってきた
「…その、すみません、取り乱しました…あの、さっきのは冗談で!本当は………私が貧血で倒れそうになってしまって支えてもらいました…!」
これだ!と言う顔で一生懸命楓は説明をする
「ははっ、楓、それはもう遅いでしょ」
いつものように自然と頭を撫でる
「えええ、手遅れですかね…?
恥ずかしすぎる…シズネさん…お願いです、私が先生の事好きなの、秘密にしてください…」
「え?うん、秘密にするのは全然いいんだけど……楓ちゃん、今本人にもバレたし、たぶん楓ちゃんがカカシ先生の事が好きなのはみんな知っている気が…」
「えっええ!そんなバレてるんですか!?てか、あ、そうだ、今私先生に告白しちゃったのか、いや、あれは冗談で…カカシ先生その…」
楓はどうしよう!という顔でオレを見て口をパクパクとさせている
「大丈夫、シズネさんにはちゃんと全部バレたから」
「ええっ!?」
にっこりと笑いかけるとまた楓の顔は茹でダコのように赤くなる
「し、シズネさん…っ!」
「大丈夫よ〜!そんな泣きそうな顔しなくても、正直みんな時間の問題だとおもってましたし!」
(!?)
「えっ、シズネさん、オレが楓の事を好きなのも結構バレてるんですか?」
「ん?あ、はい。見ててわかりますから、2人とも」
思わず楓の方を見ると楓もポカーンとした顔でこちらを向いていた
「ふふっ、本当2人お似合いですね?」
楓は恥ずかしそうに両手で顔を隠した
「それで、シズネさんはどうしてこちらに?」
「あ!そうでした!緊急なんです!!綱手様が目を覚ましまして…!!」
「「えっ!!!」」
「ちょうどよかった、楓ちゃんも一緒に来てくれる?」
「えっ、はい!もちろんです!」
すぐにオレ達は火影室に移動した