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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第9章 私の居場所


楓side

ふと目がさめると、9時を過ぎようとしていた

「朝かぁ…」

あのあとサイは何かあったらいけないと私の家の前まで送ってくれた。

(なんていうか、心配性?なのかな?)

昨日からサイの好意がストレートすぎて、正直戸惑っている。

(恋愛の「好き」ではないってわかってるのに、びっくりしちゃうんだよなぁ〜)

フライパンに少し油を注ぎ、
火をつけてあたためる間に冷蔵庫の中に残っていた卵とウインナーを取り出す。

ウインナーと卵を同時にフライパンで焼き、蓋をする

蒸し焼きをしてる間にお皿を出して…

「いただきまーす。」

あっという間にできた朝ごはんを前にしっかりと手を合わせる。

ただそれだけのことなのだけど、
くノ一にとって優雅な朝はかなりレアなのだ。

(幸せだ〜…)

根を辞めてから少しずつ、幸せを幸せだと感じられる時間を作れるようになった。

ペロリと朝ごはんを平らげ、汚れた食器をキッチンに置く。

時計を見るとあっという間に10時になりそうだった。

「わ!急がないと!」

今日からまたテンゾウお兄ちゃんに修行してもらうことになった

「ヒマリ、今日も私幸せだよ。行ってきます!」

髪も結ばず急いで家を飛び出した。
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