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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第9章 私の居場所



テンゾウside

カカシ先輩のカマかけ作戦は無事大失敗し、楓とサイはこれからも第七班となった。

「でもさ、カカシ先生、安心しきった顔してるけど、状況は案外シビアですよ〜?」

一気に和やかになった病室ではサクラが雑談を始めた

「シビア?なにがだってばよ?」

ナルトが食いつく

「サイ、ですよ。サイ、確実に楓の事好きだし。あの2人、どこで知り合ってたんだろ…」

まさかの恋愛の話で驚く

(確かに、サイは楓のこと、意識してたよな…ていうか、これをカカシ先輩に話すって…第七班じゃカカシ先輩が楓の事好きなの、バレバレなの!?)

色々と考えればかんがえるほどツッコミどころが多くなる

「確かにー!サイと楓ちゃんのあの熱い抱擁…びっくりしたってばよ〜!」

ナルトのどうみても煽っている返しに、さすがに先輩がそんなので焦るわけないと思い顔を見る

「えっ、なに、どういうこと…?」

(普通に狼狽えてるーーーー!
ちょっと待って…先輩ってこんなキャラだったっけ…?)

「そのまんまの意味ですよ〜、楓ってば、ほんとかわいいから〜!ちなみにカカシ先生がつまんないカマかけるために私達を呼び出したので、今頃楓とサイは2人っきりで…あんなことやこんなこと……キャー!!!楽しくなってきた〜!!」

サクラが楽しそうに1人で舞い上がっている

「でも、確かに、サイは毎日のように楓に鳥獣戯画で鳥を送っていたよね。」

僕がそういうとナルトが大きな声で返してきた

「あれ、楓ちゃん宛だったの!?
うわぁ…オレってばカカシ先生と楓ちゃんくっつくんじゃって思ってたのに、
それじゃあもう、楓ちゃんとサイ、くっついてるってばよ!」

「うそ!?あれ楓宛だったのー!?それは、ナルトの言う通りかも?やだー!うそー!?」

「まてまて、言い忘れたけど、ナルト達、何でオレが出てくるの。

…でもテンゾウ、それ本当なの?」

どう見ても無理しているカカシ先輩が少し可哀想になってくる

「やっぱ気になるんじゃーん!カカシ先生〜!」

散々サクラとナルトは先輩をいじると、
若干具合が悪化した先輩を背に僕たちは病室を出た
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