• テキストサイズ

届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第9章 私の居場所



「それで、楓は根はやめることにしたの?」

一頻り笑い終えるとサイは私に聞いてきた

「うん。やめることにしたよ。最終試験も、見たし、私もやったんだ。でも失敗しちゃった。」

ヒマリの死も、
カカシ先生を傷つけてしまったことも…

「え??失敗…って?楓はここにいるのに」

「サイの言ってたこと、わかったよ。私は根に向いてる人じゃなかったのかも。
大好きな人が目の前で死んで、何もできなかったの。
サイは、サイはこれを乗り越えたのかなって思ったら…サイはすごいよ。」

そもそも、根に入ったことも、失敗だったのかもしれないとさえ思ってた。

「楓…」

「でも、大好きなお友達ができた。
根に行ったからできた。彼女の人生を私は歩むことはできないけど、
彼女の分も生きることができるから…。
まだ…思い出すと、辛いんだけど…」

サイは真面目に聞いてくれていた

「僕も、失ったんだ。根で、兄さんを。
目の前で死んだ。僕もなにもできなかった。でも…」

サイが話している途中、いろいろな気持ちがこみ上げてきて涙が出てきてしまう

「ごっ…ごめっ…勝手に涙が、」

袖で目をこすって涙を止めようとするものの、
止めようとすればするほど溢れてきてしまった
/ 372ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp