第9章 新しい玩具
「次の試験は引き続きこちらのビル内で行いまァ〜〜す!!」
案内された四次試験の部屋で、これから何をするのか容易に想像できた。
ボクの得意分野❤︎
これは、どんな試験官か楽しみだ。
「よォ! 四次試験担当官の……おい、貴様」
ああ……
「オレにケンカを売るなんざ、いい度胸だな」
評価に値しない人間だ……♦︎
「くくくくっ」
「何がおかしい!」
よくそれでハンターになれたものだ。
念の習得さえまともに出来ていない。
「ガッカリだよ。 もっと楽しめると思ったのに……残念だ♦︎」
「き、貴様ァ!」
「ヒソカ!」
だから………
「ボクが代わりに試験官を務めてあげよう❤︎」
「ふざけやがってェエーー!」
武器を構えて突っ込んでくる男。
何てお粗末な動きなのだろうか。
トランプ一枚で事足りる。
直ぐに殺してはイケない。じっくり、ゆっくりと。
「うわぁああ!」
裂かれた痛みに喚く男。
なんて無様な格好。
「いい加減にして!」
ニーナの本気で怒ってる顔も悪くないよ❤︎
彼女の言葉を無視して男に近づく。
そして今度は、左側の顔と同様、右側を裂いた。
「あぁアアあァあッ!!」
「そこまでだヒソカ!」
ニーナが蹴りを繰り出す。
それを後ろに避けたが、間髪入れずにもう一方の足でこめかみを狙われる。
腕でガードし、そのまま足首を掴んで動きを止める。
今の攻撃は本気♦︎
申し分のない威力だったよ❤︎
「いい蹴りだ❤︎」
でも、ボクを興奮させたら………ダメじゃないか❤︎
「ッ!」
溢れる殺気を抑えられない。
全部キミのせいだ……
せっかく、ガマンしていたのに………♦︎
「怖いのかい?」
足から振動が伝わってくる。
恐怖を宿した瞳もイイよ……
「好き勝手しやがって!」
「調子に乗るな!」
「始末する良い機会だ」
「覚悟しろよ」
そういえば、ボクが試験官だった。
皆を審査してあげなきゃ♠︎