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覇者×ト×敗者

第9章 新しい玩具


さて、どういう試験にしてあげようか。
彼らをどうしようか考えていたら、一瞬、ほんの一瞬だけニーナの存在を忘れてしまった。
その一瞬の隙に、

「!?」

「な、なぜ!? なぜまだッ」

空いている右足でこめかみを蹴られた。
まさかこの体勢で攻撃をしてくるとは……

「あァ❤︎ キミはやっぱりボクが思ってた通りのコだ……♦︎」

「は、離せッ」

「くっくっくっく」

足を離してやると、床を這って逃げようとしている。
恐怖で腰が抜けてしまったのか。
可哀想に……♠︎

「そんなに急いで、何処へ行くつもりだい?」

「来るな! うグッ」

首を掴んで彼女を持ち上げる。
恐怖に歪む顔をもっと良く見たい♠︎

「苦しいかい?」

「な、ぜ……」

「 ボクは気まぐれだから♦︎」

そう、ボクは気まぐれでウソつきなのさ♠︎

「今直ぐにでも、壊してしまいたい……❤︎」

「は、な……せッ」

でも、ニーナはまだ……まだ、

「壊すには……まだ早い♣︎」

「……ッ」

「キミは、合格だ❤︎」

だから、立派なハンターになるんだよ……


ボクが、壊すために❤︎


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