第9章 新しい玩具
「トランプタワーはもうイヤだ!」と頭を抱えてしまったニーナを連れて、再び食事処へ。
「そういえば、ハンター試験が終わったら何をするんだい? めぼしい男も見つからなかったんだろ?」
「また旅を続けるよ。 行き先は決まってないけどね」
「強い奴を探したいなら天空闘技場へ行けばいい♦︎ 強い男も見つかるかもしれないし、試合に勝てば賞金も支給されるよ❤︎」
そこへ行けば嫌でも身につけざるを得ない。
他人から洗礼を受けさせるつもりは毛頭ないが、念を知るきっかけ作りにはなる。
早く身につけて欲しいからね……❤︎
夜明け頃、試験会場へと到着した。
「ようこそおいで下さいました!! 三次試験担当官のズーリィでェ〜〜〜す!」
派手な衣装の女性が現れた。
彼女は60点♠︎
「三次試験の内容は〜〜〜ダンスでェ〜〜〜す!!」
そう彼女が伝えるや否や、ニーナは膝から崩れ落ちた。
まるで、この世の終わりみたいに。
彼女は踊れないのか。
イイ事思いついた♣︎
「あれ……ヒソカ、なんでそんなに嬉しそうなの……?」
「ボク、踊るの得意なんだ❤︎」
彼女はポカンと口を開いて固まっていたが、
「ぶッ!」
と吹き出した。
ネジがたくさん外れている頭で何を考えたのか、想像に難くない。
「それでは試験を開始しまァ〜〜す!! え〜と1番目は……ヒソカ!」
ステージへ上がり、合図を待つ。
観客席にいるニーナはニヤニヤと笑っている。
ボクの踊りを見た後でもそんな顔が出来るかな?♠︎
「それじゃァ〜〜スタァ〜〜〜ト!!」
初めて聞く曲だったが、何てことない。
舞(ダンス)なら、踊り慣れてる……❤︎
「いいねェ〜〜いいねェ〜〜!! 合格!」
ほらネ❤︎
観客席へ戻ると、放心状態のニーナが虚ろな目をしていた。
「……とっても素晴らしかったデス」
「どうも❤︎」
「次はァ〜〜ニーナいってみよう!!」
「は、はぃい!」
さて、彼女をどのように踊らせようか❤︎