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覇者×ト×敗者

第9章 新しい玩具


「あ、私ニーナです。えーっと…」

「あぁ、自己紹介がまだだったね。 ボクはヒソカ。奇術師さ❤︎」

「よ、よろしくヒソカ……」

彼女も人見知りなのだろうか。
少し緊張しているようだ。
服装もあまり見慣れないものを着ている。
旅団の彼女の服装に似てなくもないような。

「お?」

「どうかしたのかい?」

「あれは何!!?」

ニーナの視線の先を辿ると綿菓子があった。
綿菓子を食べた事がないのか。

「あれは綿菓子だよ。食べてみるかい?」

「食べます!」

瞳を輝かせて一目散に綿菓子へと駆け寄るニーナは、まるで子どもだ。
本能のままに動く動物、ともいえる。

「1つ頂くよ」

彼女が財布を取り出す前に1つ購入する。

「ハイどうぞ。 お近づきのしるしに❤︎」

「あ、ありがとうござい…ます……」

餌付けはしておいて損はないからね♣︎
彼女はおそらく、ハンター試験を受けるために故郷から出てきたのだろう。
会って数分しか経っていないが、ニーナは単純で素直だと分かった。
強化系かな?❤︎


これは楽しめそうだ❤︎
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