第4章 奇怪×ナ×奇術師
「……ゴホンッ、つまり戦うのが好きなのか?」
「いえ、子どもを産むために戦います」
この発言で乗組員はますます訳が分からないという顔をする。
「そうか!お前さん、アマゾネスか!」
「はい!」
「そうかそうか。なら、ハンター試験はもってこいの場かもしれねぇな」
「それに、世界を知りたいんです!ハンターになればより広く深く知れると思いました」
船長は一瞬目を見開いた後、ククッと笑った。
「俺はなぁ、純真な目をして夢を語る奴は嫌いじゃねぇ。よし、審査会場最寄りの港まで連れて行ってやろう!」
「ありがとうございます!」
その後、船長にアマゾネスの生活について色々と聞かれた。
言うまでもなく、一番皆が食いついた話はドラゴンとの戦闘訓練だった。
数時間後、ハンター試験会場最寄りだという港に着いた。
「ありがとうございました」
「いいてことよ。達者でな!」
「船長もお元気で!」
お辞儀をして歩き出した時、船長に呼び止められた。
「あの山のてっぺんにある一本杉を目指しな。試験会場への近道だ。お前さんなら大丈夫だろう」
「? はい!ありがとうございます!」
最後の言葉が少し引っかかったが、船長を信じよう。
それに、正直アドバイスには助かった。
外の世界で一時的とはいえ生活しなければならないため、あらゆる国の言語や文化を学ぶのだが、婆様の授業を真面目に受けた試しがない。
ならなぜ喋ることが出来るかって? それはセラのお陰である。
セラが勉強熱心で、他言語で会話を持ち掛けてくれたのでスピーキング能力は高い。
ハンター試験の申し込みだって、ゴンが手伝ってくれたので出来たのだ。
試験会場までなんとかたどり着けるだろうと思っていたが、いつでも人に聞けるわけではない状況で、案内板を読める自信が無い。
ので!このアドバイスは大変有り難いものだった。