第23章 対戦×デ×苦戦
‘ニーナ選手またしても可憐なキックで圧勝! 200階クラスへ進出ですゥー!!’
姉様が言った通り、翌日私は200階クラスへと上がることが出来た。
「待ってたよ❤︎」
「ヒャッ!?」
「いい加減ボクを見て驚くの止めてもらえないかな? 傷ついちゃうだろ?」
いや、全く傷ついているようには見えないのですが……
「登録の仕方が分らないだろうから、手助けしてあげようと思って待ってたんだ♣」
本当に手助けするつもりで私を待ち構えていたのかな?
そうだったら優しいところもあるじゃないか。
「受付はこっちだよ」
「うん」
今のところ不審な動きは見られない。
「200階クラスへようこそ! こちらに登録の署名をお願いいたします」
自分の名前ならなんとか書けるぞ……
「早速、参戦の申込みもなさいますか?」
「え? 勝手に組まれるんじゃないのですか?」
「いえ、このクラスは申告戦闘制といいまして____」
それからお姉さんはこのクラスについて長い説明をしてくれたのだが、途中から理解が追いつかなくなったので、理解できているふりをした。
「……なるほど」
「君、絶対理解できてないだろ?」
それ言わなくていいでしょ!
「ボクは早速戦いたいから、もう申し込んでおこうか。 いつがいい?」
「え~っと……ん?」
もしかして……ヒソカが私を待ち構えていたのは戦闘日をはやく決めるため?
「どうかしたのかい?」
「い、いえ。 私はいつでも大丈夫です」
「それじゃあ1週間後でどうかな? やり残したことを片付けるには十分な時間だろ?」
「あぁ、そうですね……って私が死ぬみたいな言い方やめて!」
ヒソカの冗談は冗談に聞こえないから怖い。
「1週間後に戦います。 それと、私は絶対に死にません」
「うん❤︎ 1週間後が楽しみだ♪」
大丈夫。私は死なない______と、思う。