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ぐーだら娘は今日も惰眠を貪る

第1章 寝るので忙しいんです


人の良さそうな笑顔で笑う小十郎さんには、わからないでいい。

彼の顔がヤクザよろしくな強面なこと。
お腰に挿したポン刀が危ない雰囲気を加速させていること。
現代ではありえない服装なこと。

全然知らないでいい。

お願いだから、お願いだから小十郎さん…!!!!

小「おい、恵。美味そうな野菜があるがちぃと寄ってくか?」

買い物はせめて自由業よろしくな見た目をどうにかしてからでお願いします!!
それだけは知って、気づいてお願い!!!

『……い、いえ、すぐ帰るって言ったので、佐助くんが心配、する、から…』

小「あぁ?心配すんじゃねェ、すぐ終わる。なぁに、一宿一飯の恩義をしなくちゃいけねェからな」

この世界で小判なんて出されたら…。
今すぐ引っ越す予定だけど、面倒事になりそうだし…!!!!!

『小十郎さん…!お金は持ってるんですか…!?』

小「…小判はここいらじゃ使えねぇんだったか…」

オーノー!!!
もう既にお買い物済みですか?
そういえば一ヶ月前からご滞在なんですよね!
ヒッキーなんてせずに散歩をすればよかったー!!

小「まぁでも安心しろ。この店に出向いたことはねぇから、使えんだろ」

その安楽さはどこからきたの??
駄目だって断られたんでしょ??
小十郎さんって天然なの??

『え、えぇと!!私が連れて行く予定のお店があるんで、買い物は止めときましょう…!!』

さっきの奥様方が物陰からしっかり見てる!!
家政婦は見た!ならぬ専業主婦は見た!になってる!!
その視線が辛いきついお願い気づいて帰りたい!
なんで気づかないの?ねぇ!
このタイミングであの政宗さんが出てきたらどうなるの??

??「Hey,Lady!!小判が使えねェなら俺の馬を持ってきなァ!」

はい終了ー!!!
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