第1章 寝るので忙しいんです
佐「ほら~、起きた起きた。お風呂上がったよ~」
声を聞いて目を覚ませば目の前には見慣れた服を着た佐助くん。
黒のロングTシャツの胸元は大きく開いてて綺麗な鎖骨が見えてる。
迷彩柄のズボンを履いて、黒いヘアバンドを付けて銀縁眼鏡を掛けた佐助くんはとってもオシャレだ。
つい最近まで戦国時代で生きてた人間だなんて思えないよね。
『あれ、よく見つけたね』
佐「俺様の仕事は忍びだからどんな屋敷かって捜索してたんだ。ごめんね」
忍びって何でもできるんだ、凄いな。
お兄ちゃんが同じ服装をしても何も思わなかったのに、佐助くんだとセクシーでかっこよく思える。
なんてことを考えているとふと頭がぼーっとしてきた。
『そっかー、おやすみ』
再度目を瞑ればまた起こされる。
佐「風呂は?」
そういえば、まだだった…。
眠い目をこすりながら起きると服を用意してお風呂場へ向かう。
佐「風呂場で寝ないでねー」
『うん、わかってる』
シャワーを撚ると水が出てきた。
佐助くんって微温湯が好きんだ~。
温度調整をして暑いお湯が出てくると、だんだん眠気がなくなって目が覚醒してくる。
久々に目覚めしたし、何かゲームでもしよっかな。
それともアニメを見ようかな?
なんて考えながら頭と体を洗う。
そして、手早くシャワーを終わらせるとお風呂から出てドライヤーで髪を拭いてた。
佐「あれ、凄くいい匂いがするね」
『ん?シャンプーとかで髪を洗ったからね」
すると、佐助くんが驚いた表情でこっちに来る。
佐「そういう大切なことは教えてくれない?」
そういえば、説明してなかったっけ…。
『ごめん、忘れてた…』
そうして、佐助くんは本日二度目のお風呂に入った。