第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
「この椅子が俺に座れと言っている気がするので譲れません!」
杉元が大和が座ろうとした椅子を取る。
そんな杉元に舌打ちをする大和。
杉元と大和は静かに睨み合いをする。
「2人とも落ち着いて。
私がここに座るから大和はこっち!
杉元さんは反対側のこっち!」
は杉元と大和を引き剥がして座らせる。
「ちょっと!
何でそんなに杉元さんに喧嘩腰!?」
は杉元に聞こえないように小声で大和に聞く。
「だってあいつだろ?
お見合いに協力して貰った姿絵の男」
「そうだけど。
それと喧嘩腰なの何か関係あるの?」
「気に入らないんだよ。
あいつもあいつに対するお前の態度も」
「私!?
私の態度がいけなかった!?」
大和の言葉に驚く。
「そんなに杉元さんに敬語使ったのがまずかった?」
「そうじゃねェ」
そう言って大和は黙り込んだ。
これ以上は何を聞いても答えてくれなさそうとは判断した。
(大和の歳って前世でいう思春期真っ只中の時期だからなぁ。
思春期の男の子は分からない)
はそう思いながら小さくため息をついた。
幸い杉元は達の会話を全く聞いておらず、定食屋の壁に書かれたお品書きを見て何にするか目を輝かせながら悩んでいた。
「そうだ。
杉元さん、ここの代金は気にしないでください。
この間のお礼ということで私にご馳走させてください」
「ええ!?
そう言って前の団子もご馳走になったのに!」
の言葉に杉元は驚いた。