第13章 鯉登家にお泊まりに行こう
の言葉に平二は幸次郎の妻であり、の母親である花沢 ヒロが亡くなった事を思い出し、に少し罪悪感を感じた。
「あたいで良かったや本当ん母親って思うてんよかとじゃ…………!!」
ユキが号泣しながらの背中をポンポンと優しく叩く。
「つまり勇作はおいん兄…………?」
音之進の言葉に平二は何かに気づいたような表情をする。
「勇作君はオイん息子やった…………?!」
平二は知らなかったという表情になる。
「急募!
ツッコミ役っ!!!」
は前世で読んだ事のある銀髪の天然パーマの男が主人公の漫画に出てくる眼鏡が本体の少年が恋しくなった。
「鯉登少尉のお母さんの作ったご飯美味しかったなぁ…………」
ユキの作ったつけあげとさつま汁の美味しさを思い出して頬が緩む。
「それにしてもさすが鯉登家。
お風呂が広いなぁ!」
お客さまだからと一番風呂を譲られたはお言葉に甘えて鯉登家のお風呂の広さに感動する。
「ユニットバスのお風呂にお目にかかれるなんて感激しすぎて涙が出そう……………」
西洋風の造りの鯉登家のお風呂はこの時代には珍しいユニットバスだった。(ちなみに花沢家は和風の造りの為、五右衛門風呂)
前世ぶりのユニットバスに思わず鼻歌を歌うほどご機嫌なは知らなかった。
とある男がとある事をたくらんでいることに…………。
「やっぱり勇作とは親友になろごたっで(なりたいから) 裸ん付き合いをした方がよかじゃろうな!!」
音之進がが入っているお風呂に突撃しようとしていた。