第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
「実は母方の祖父から無理矢理お見合いを組まされて………。
相手のお嬢さんを傷付けずに断る為に通りすがりの人を捕まえて頼んだんだ」
「だったら俺に頼めば良かったじゃないか!」
「大和に頼んだら大和まで男色の噂を立てられてたよ」
「それがどうしたって言うんだ。
別に勇作の為なら………!!」
大和の言葉には静かに首を横に振った。
「大和は女学生達との食事会に一生懸命だったじゃないか。
私とそんな噂が立てば全て水の泡になるよ?」
「それはそうだが…………」
の返答に大和はどこか納得がいかない様子。
「そんな事より今日の昼はどうする?
いつもの定食屋にする?」
「…………そうだな」
しょんぼりした様子の大和を見て心配になる。
(何か大和って弟みたいで心配になるんだよねぇ。
ま、前世も今世も弟いたことないけど!)
がそう思っていた時だった。
どんっ
とよそ見をしていたらしい軍服の男がぶつかった。
「あ、すみません」
「こちらこそ!
ぼうっと突っ立ってて…………って杉元さん?」
「えっ?
あ、勇作君!」
とぶつかった男は杉元だった。
「え?
どうして軍服を?
菊田軍曹殿に返し忘れて?」
「あ、実はあの後軍に入隊後しまして!
今は二等兵です」
「そうだったんですね!
あの後お礼を言いたかったのにどこにもいらっしゃらないから………。
菊田軍曹殿に杉元さんの居場所を聞こうにも第七師団の方に転属になってしまい聞けなかったのでこうしてまた会えて嬉しいです!」
ニコニコと杉元に笑いかけながら喋る。
その様子を面白くなさそに見つめる者がいた。