第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
「そっかぁ…………。
俺、寂しかったのか……………」
大和はボソッと呟いた。
「それなら勇作に紹介してもらうか!」
「誰をです?」
「それはこの姿絵の男だよ」
大和はポケットからと杉元のキスシーンが描かれた姿絵を取り出した。
「お兄様!!
それをどこで!?」
慌てる撫子。
「もちろん撫子の部屋からだけど」
「あれだけ…………。
あれだけ勝手に部屋に入らないでと言ったのに…………!!!」
この大バカ兄ー!!!
と言う撫子の叫びが宅に響いた。
「私に紹介して欲しい人がいる?
別に紹介できる人ならいいけど…………。
それよりその頬はどうしたの?」
は大和の左頬にできた赤い手型を見て首を傾げた。
「ちょっと妹に怒られて…………。
それは置いといて、勇作に紹介して欲しいのはこの男なんだ」
大和は撫子から借りた杉元の姿絵(本当はとのキスシーンの姿絵を持って行って本当にしたのかどうかに聞きたかったのだが、撫子から許可が降りなかった)を見せる。
(何で大和が杉元の姿絵を…………?)
はチラリと大和の様子を伺う。
「この男が勇作とデキてると噂がたってるからどこのどいつか知りたくてよ」
大和は拗ねたように口を尖らす。
「ああ。
なるほど。
私も彼の事はよく知らないんだ」
「知らないってどういう事だ?」
の言葉に大和は首を傾げた。