第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
「冷てェな………。
撫子…………お兄様の相談に乗ってくれないのかよ」
「私はお兄様の一大事だと聞かされたのです。
でも話を聞いてみれば一大事なのはお兄様のお友達ではありませんか」
撫子はキッと大和を睨みつけた。
「ゆっ勇作の一大事は俺の一大事なんだよ!!」
「その勇作さんの一大事と言っていますがどの辺が一大事なのですか?
勇作さん本人は気にしていないのですから放っておけばいいのでは?」
「…………例えばだが。
撫子と1番仲の良い子が同性愛者と噂されてさらにその仲の良い子が撫子の知らない女とデキてると噂されてたらどう思う?」
「どうも思いませんが?
そうだったのかーなるほどーと思うぐらいです」
撫子の返答に大和は嫌なものを見ているような表情で撫子を無言で見る。
「何か言いたいことがあるなら言ってください。
思わず引っ叩きたくなるので」
撫子は冷めた目で大和を睨んだ。
「こう………私を差し置いてどこの女よ!?
って気持ちにならないか?」
「どうでもいいですが私のモノマネは全くと言っていいほど私に似てなくて凄く腹が立つのでお辞めください。
そうですね…………。
友達の交友関係に私が口を出す権利はありませんが、知らない内に別の子と親しくなっているのを見ると寂しくなりますね。
お兄様も勇作さんが自分の知らないところで知らない人と親しくなったのが寂しいだけなのでは?」
撫子の言葉に大和はまるで目から鱗が落ちたというような表情になる。