第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
最近の 大和はイラついていた。
「なぁ知ってるか?
花沢って男色らしいぞ」
「本当か!?
人は見かけによらないな」
「おい」
廊下での噂話をしていた同期の男2人に声をかける大和。
「根も葉もない噂話で楽しんでんじゃねェよ」
大和は同期の男2人を睨みつけた。
男達はヒィと小さく悲鳴をあげて大和から逃げる。
「ったく。
あぁいう奴ら見ると腹が立つぜ」
大和はチッと舌打ちをして言った。
「まぁ言わせておけばいいんじゃない?
人の噂も75日って言うし」
は大和をなだめるように言った。
「勇作は悔しくないのか!?
あんな噂を流されて!!」
「別に何ともないけど…………」
「お前がそういう態度だからつけ上がる奴がァ!!」
大和は行き場のない怒りをの両肩を掴んでを揺さぶって発散させる。
「言わせたい人には言わせておけばいいよ。
真実は大和とか親しい人が知ってくれてればいいよ」
「勇作…………!!」
の言葉に感激した大和はを揺さぶるのをやめた。
「って言われたけど親友がそんな目にあってるの耐えられるわけがないだろォォォ!!」
大和は自分の家で思いっきり叫んだ。
昼間だったから良かったもののもし夜間だったら確実に近所迷惑になっていただろう。
「お兄様うるさい」
大和の妹である撫子が冷めた目で大和を見つめる。