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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第10章 お見合いをぶち壊せ!




(何でここに死亡フラグがいるの………!!?)


そう。
原作で花沢 勇作を殺す腹違いの兄、尾形 百之助だった。


「鶴見少尉殿は何故こちらに………?
父からの命令ですか?」


はとりあえず尾形を無視する事にした。
藪を突いて蛇を出すような真似はすまいとの判断だった。


「いや。
第一師団の奥田中将殿から呼び出しがあってな。
こちらに来たついでに勇作君が元気にしているか様子を見に来たら帝国ホテルにいると聞いてね」

「そうですか。
自分の為にわざわざありがとうございます」


は頭を下げた。


「それにしても良かったのかい?
勇作君に男色の噂がたつと困るんじゃないかい?」

「いえ。
むしろその方が今後同じ事が起こらなくて済みますので」

「なるほど」


の返答に納得する鶴見。


「そうだ。
紹介しておこう。
私の部下の宇佐美と尾形だ」


鶴見は後ろにいた宇佐美と尾形を自分の横に来るように手招きをする。


「どーも。
宇佐美です。
鶴見少尉殿から噂は聞いていましたが、この前の感じだと訓練の量が足りないんじゃないんですか?」

(何この人………?
感じ悪いなぁ…………)


宇佐美の言葉には一瞬、眉間にシワが寄った。


「先日は手合わせありがとうございました。
自分の力不足を痛感し、訓練に励んでおります」


はにこやかに笑って宇佐美に言い返した。
宇佐美はの様子に


(腹を立てないのかー。
つまんないなぁ)


と思っていた。


「尾形です」

「あ………花沢です」


尾形の目がジッとを見つめる。


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