第2章 蘇る前世の記憶
「待って…………。
花沢 勇作って戦争のドサクサに紛れて殺されるキャラじゃん」
気づいた事実に勇作は青ざめる。
「せっかくゴールデンカムイの世界に生まれたのにっ!
私だってみんなとチタタプしたいっ!
ヒンナヒンナしたい!!
動物の脳みそは勇気いるけどアイヌ料理食べてヒンナしたい!!」
願望を叫ぶ勇作。
「決めた………。
何が何でも死亡フラグ回避してチタタプするんだ!
ヒンナするんだ!!」
勇作は1人決意した。
「しかし………名前が前世と一緒なんて凄い偶然だなぁ」
勇作の母親が死ぬ間際に言った勇作の女性としての名前、は前世のOL時代と同じ名前だった。
それが勇作、いやが前世の記憶を思い出すきっかけだと気づくのは彼女がゴールデンカムイの世界で目を覚まして数週間経ってからであった。
こうしての死亡フラグ回避生活が幕を開けたのだった。