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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第8章 両頬に黒子がある奴がモブなわけがない!!




「あ、あの………助けていただきありがとうございましたっ!!」


看板娘がに頭を下げてお礼を言った。


「いえ。
お礼を言われるほどのことでは。
むしろお店で暴れてすみません」


は慌てて娘に顔を上げるように催促する。


「構わないよっ!
むしろウチの大事な看板娘を助けてくれてありがとよ!!
お礼に好きなモンを好きなだけ食って行ってくれ!!」


甘味処の店主が笑顔で言った。


「貴方たちみたいな人が将来軍人さんになると思うとなんだか安心するわぁ!!」


達の殴り合いを見ていた野次馬の中にいた年配の女性がそう言うと辺りの人々も賛同する。
と大和はお互い顔を見合わせると照れ臭そうに笑った。


「………俺はこれで失礼する」


月島が達に声をかけると店の出口へ向かう。


「あ、月島軍曹殿っ!!」


は慌てて月島を呼び止めた。


「どうした?」


月島は顔だけ振り返った。


「助けていただきありがとうございましたっ!」


は深々と頭を下げた。


「構わない。
訓練、頑張ってくれ」


月島の言葉には大きな声ではいっ!と返事をした。
月島はに軽く微笑むと去って行った。


「…………あの子も大変な人に目をつけられたものだ」


ボソリと呟いた月島は鶴見とを頭の中で思い浮かべながら鶴見の元へと歩みを進める。











「鶴見少尉、月島です。
頼まれていた団子を持って参りました」

「入りたまえ」


鶴見の許可で月島は失礼しますと言って部屋の中へ入った。


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