第7章 みたらし団子の怨みは忘れない
「おまたせいたしました」
甘味処の看板娘がたちの席にみたらし団子とお茶を持ってきた。
1皿に2本みたらし団子が乗っており、それが人数分あった。
「では食べようか」
鶴見はニッコリ笑ってみたらし団子を手に取ると口に入れた。
達もみたらし団子をそれぞれ手に取って口に入れた。
(お、美味しいぃぃぃ…………!!
甘さがちょうど良くて何本でも食べれそう………!!!)
は団子の美味しさに思わず顔がほころぶ。
「どうやら私のオススメは気に入っていただけたようだね」
「はいっ!
甘さがちょうど良くとても美味しいです!」
鶴見にそう言われてはそう返事した。
「よければ私の分もどうぞ」
月島が団子を皿ごとに差し出して来た。
「えっ………!?
いや、そんな悪いです」
は慌てて月島に返す。
「あまり甘いものは得意じゃなくてな。
1本食べれば充分だ」
そう言って月島がに団子を差し出す。
困ったは思わず鶴見を見た。
「月島もそう言っているのだから受け取るといい」
そう言って鶴見は微笑む。
「で、ではお言葉に甘えて…………。
いただきます」
は恐る恐る団子を受け取った。
が団子を受け取った瞬間、月島が微笑んだ。
(う、うわぁ……………月島軍曹が笑ったぁ……………)
月島の微笑みに思わず顔が熱くなる。
(月島軍曹から貰ったみたらし団子、何だか食べるのがもったいない…………!!
永久保存できる方法ないかな…………)
と、が割と本気でそんな事を考えている時だった。
「なんだ勇作、お腹いっぱいで食べないなら俺が食べてやるよ」
なかなか月島から貰ったみたらし団子を食べないを見た大和は親切心からの行動だったと彼の名誉のために言っておこう。